入院後第23病日に顕在化し、当初は院内完成が疑われた 市中感染レジオネラ肺炎の1例

76歳男性、胃癌手術後。嘔吐後呼吸状態が悪化し、両側肺炎にて人工
呼吸器管理となる。一時改善したが、徐々に呼吸状態が悪化。レジオネ
ラ抗原を測定すると陽性だったことから、レジオネラ肺炎と診断。
患者は自宅の浴槽水を溜め置いて庭に散布していたことが判明した。自
宅調査を行ったところ、浴槽水からLegionella pneumophilaが検出され、
患者から検出されたものと同一のgenotypeだと分かった。本症例は、入
院前に自宅浴槽水の再利用により感染し、入院後第23病日に発症したと
考えられた。一見すると院内感染が疑われる場合であっても、本症例の
ように潜伏期間の長い市中感染例が存在することに注意が必要である。


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