当院におけるレジオネラ肺炎11例の検討

レジオネラ肺炎は市中肺炎の約5%を占めており、集団感染事例も度々報告される。2007年10月から2016年9月までの9年間で、肺炎症例のうち尿中レジオネラ抗原キット(イムノクロマト法)陽性であった症例を抽出した。該当症例は11例であった。全例男性で、平均年齢58歳(41~86歳)であった。ステロイドや免疫抑制剤投入中の発症は3例で、基礎疾患を有さない症例は半数(6例)を占めた。喫煙歴(10例)、大量飲酒歴(9例)があった。エアロゾルを発生させる人工環境に暴露した症例は1例であり、その他は感染経路が不明であった。全例で発熱を認めたものの、咳嗽がなく画像検査で肺炎の診断に至った症例が5例であった。レジオネラ肺炎は、健常人にも発症しうる。大量飲酒、喫煙歴がリスク因子と考えられる。気道症状がないといった肺炎として非典型的な経過を辿ることもあり注意を要する。


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