One Healthレクチャー Enviroment3 レジオネラ属菌における水系汚染とその対策

レジオネラの感染は汚染されたエアロゾルの吸引することによる。主な感染原
因として入浴施設の利用が挙げられる。
残念ながら、入浴施設は①温水の常時滞留、②入浴者由来の有機物の蓄積、③
複雑な配管系、とレジオネラの増殖にはいわばうってつけ(衛生管理に不向き)
の構造となっている。本来有機物汚染を防ぐには換水が基本となるが、系内、特
に砂ろ過装置内での細菌類の増殖に伴って浴槽水中の有機物は顕著に減少し、見
かけのうえでは清浄度が保たれているかのような状況が生じてしまう。しかしな
がら、循環式浴槽システムは閉鎖系で、持ち込まれた有機物は微生物に置き換わ
っただけで系内に蓄積され続け、その結果レジオネラの増殖の場が形成される。
我々の生活環境にあってエアロゾルの発生につながる装置は入浴施設
のみならず、空調設備(冷却塔)、給湯施設、加湿器や噴霧器、あるいは
鹿・医療器具など様々なものは存在している。これらの装置ではバイオフ
ィルム対策を怠ればレジオネラ汚染は免れない。


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