呼吸器検体から菌の分離を経ず直接Sequence-based typing法を行ったレジオネラ肺炎症例

尿中抗原「陰性」で菌の発育を認めなかった患者喀痰からのLAMP法およびLegionella pneumophila に特異的なmip遺伝子検出によりレジオネラ肺炎を診断した。追加検査として7つの遺伝子の一部領域をPCRで増幅し、塩基配列の決定により遺伝子型別をするSequence-based typing (SBT) 法で遺伝子型を検査した。SBT法によって得られたST型は既知のものと異なる型と判定された。
レジオネラ肺炎の診断で、尿中抗原検査は血清群1のみを検出する検査であり、分離培養も検出率は高くない。疑わしい症例においては培養だけではなく、積極的にLAMP法を利用し診断に役立てる必要があると考えた。SBT法は、感染源推定の手がかりとなる検査であるが、本症例と同様に検体から直接同法でのST型同定ができれば今後の疫学調査に有効な方法になりえると考える。


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