レジオネラ属菌培養検査の外部精度管理試験(PHE)の紹介

レジオネラ属菌の培養検査は高い検査精度が求められるため、外部精度管理プログラムに参加して検査精度を評価することが望ましい。最新のPublic Health England(PHE、2010年以前はHPA)外部精度管理試験の概要と有用性について報告する。
PHEから航空便で送付される試料を用いて、調節した試料水の濃縮、前処理、選択培地への接種、培養、判定、菌種同定の工程を行い、試料水に含まれるレジオネラ属菌の検出菌数と菌種をPHEに報告するとPHEは参加機関から集まった結果を集計し、その結果が参加検査機関にフィードバックされる。試料は年間6回、2検体ずつ届き、過去4回の試験結果で合計8検体、1検体当り最高12点で評価される。本プログラムには欧州を中心に150の検査機関が参加している。
我々は1998年から参加しているが、2014年8月~2015年3月の成績では83点満点中83点であった。試験においては遠心濃縮法とろ過濃縮法はどちらも濃縮方法として十分な精度をもつことが確認された。継続して参加するなかで、評価結果を受けて様々な検査方法の改善に取り組んでおり、検査精度を向上させるきっかけとなった。
よって、外部精度管理プログラムへの参加はレジオネラ属菌の培養検査の精度向上に有用であると考える。


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