金属錯体を活用したレジオネラ属菌の殺菌方法

過酸化水素等を用いた酸素系洗浄剤は酸化分解能力が低いことから、過酸化水素の活性化触媒として金属錯体を用いた洗浄剤の研究を行ってきた。一方、公衆浴場では循環式浴槽の配管洗浄剤として過酸化水素等を用い配管内のバイオフィルム洗浄が従来行われているが、分解による発泡が原因で循環ポンプが停止する等の課題がある。近年では過炭酸ナトリウムが代替として使用されているが、過酸化水素と同等の殺菌性能があるのか懸念されている。本研究では金属錯体と過炭酸ナトリウム併用の殺菌効力について検討した。
BCYE寒天培地を用い、試験菌としてLegionella pneumophilaATTCC33153SG1を、試験液として3薬剤(①0.5%過炭酸ナトリウム水溶液、②0.1%金属錯体+0.5%過炭酸ナトリウム水溶液、③3%過酸化水素水液)を用いた。①では本試験条件において殺菌効果があることが確認できた。②ではより短時間での殺菌効果が得られることが確認できた。また5分間の作用時間で③と同等の殺菌効果があることが確認できた。
以上の結果より、過炭酸ナトリウムと金属錯体の併用により過酸化水素水と同様に酸化力を有する洗浄剤であることが確認できた。


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