日本で分離されたLegionella pneumophila血清群1のsequence-based typing法による解析

レジオネラ症起因菌の8割を占めるL. pneumophilla血清群1の患者由来株196株をsequence-based typing(SBT)法により遺伝子型別した。環境由来株344株も合わせて、minimum spanning treeを作成したところ、9つの大きなグループが形成された。主に感染源不明の臨床由来株からなるグループ(U)以外は、環境由来株の由来毎にグループが形成された。浴槽水由来株の多くが属する3つのグループ(B1,B2,B3)、土壌由来株のほとんどを含む3つのグループ(S1,S2,S3)、冷却塔水由来株が属する2つのグループC1,C2)である。患者由来株の分布は各グループおよびクループ外に散在していたが、感染源が浴槽水と推定あるいは確定している119株のうち77株(65%)がB1-3グループに属していたのに対し、それ以外の感染源あるいは感染源が不明の117株中B1-3グループに属するものは36株(20%)だった。畑仕事等の土壌や、塵埃などが感染源として推定されている患者由来株は18株と少なかったが、そのうち16株が、S1-3グループに属していた。したがって感染源不明の臨床分離株がどのグループに属するかを調べることにより、遺伝子型から感染源の種類が推測できる可能性が示唆された。


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